新年度を迎える時期、大学生や新入社員など新生活を始める若者が続々と引越しを始める。物で溢れる昨今、引越しは業者に頼むのが主流となりつつある。そもそもよく考えてみれば、引越しという作業は「自分の荷物を移動する」だけなのであるから、自力で出来なくもない作業だ。しかし、ほとんどの若者が引越し業者に頼むのはなぜだろうか。その理由を、引越し業者のサービス内容に照らし合わせながら考えてみようと思う。


まず、引っ越し業者の基本的なサービス内容として荷造りから梱包、そして配送というのがあるが、昨今ほぼ必ず必須事項となりつつあるのが回収という作業である。不用品すなわちゴミの問題は、もはや社会問題と化しており、捨てるだけで規制がかかってくることもしばしば。特にタンスや本棚といった大きな家具は、粗大ゴミとして捨てるのにお金がかかるし、その手続きも粗大ゴミ用のシールを購入したりと面倒なことが多い。その点、引越し業者がその手間を破格で請け負うというサービスは非常に便利である。


また、冷蔵庫や炊飯器、洗濯機などの電化製品の回収も自力で行おうとすると非常に手のかかる作業である。その点、最近の引越し業者は、リサイクル会社と提携している所が多く、破格で回収するだけでなく、その後のリサイクル過程まで保障してくれるというのだから、処分する側としても心おきなく手放すことができる。すなわち、昨今の引越し業者において、不用品やゴミの回収という側面が大きな利点となっていると言える。ただでさえ煩わしい事が多い引越しという作業を簡便に行えてさらにエコにもなるというのだから、業者に頼まない手はない。